おすすめラブコメ韓ドラ「ああ、私の幽霊さま」

ああ、私の幽霊さま(2015年)全24話

作品の感想

カリスマシェフのレストランで、見習いとして働く気弱で内気な霊感の強い女の子 ナ・ボンソン(パク・ボヨン)と、俺様キャラのオーナーシェフ カン・ソヌ(チョ・ジョンソク)の恋愛模様を描いた作品です。ナ・ボンソンの恋愛を応援するのは処女のまま死んだ未練から、この世をさまよう幽霊 シン・スネ。

恋愛ストーリーの中にも、幽霊シン・スネの死の真相に迫るサスペンス要素もあり、甘々過ぎずバランスの良いラブストーリーです。

ナ・ボンソンの気弱で内気なキャラと、幽霊シン・スネがナ・ボンソンに憑依した、明るくキュートなキャラが度々入れ替わりながら、カリスマシェフ カン・ソヌとの関係が深まっていきます。

映像の美しさや派手さ豪華さは無いですが、素朴で可愛いナ・ボンソンの仕草についつい「にや~っ」と頬が緩みます。ナ・ボンソンがはにかみながら「ネ~、シェフ」と返事をする姿はホント可愛い。

イケメン男性俳優たちよりも、ナ・ボンソン(パク・ボヨン)の可愛さに目を惹かれた作品でした。

 

ここからはネタバレ要素がありますのでご注意下さい。

 

1話・2話

物語りの設定や、ナ・ボンソンと幽霊のシン・スネの状況説明から始まります。実は私、ここで一度ドラマから離脱してしまいました。ストーリーが走り始めるまで少々ガマンが必要かも。序盤から一気に心をわしづかみされるというスタートではありません。

3話~6話

2話の途中から幽霊シン・スネがナ・ボンソンに憑依。波長が合いすぎてナ・ボンソンの体から出られなくなってしまい、シン・スネが憑依したナ・ボンソンのままストーリーが進みます。なんと6話まで憑依したまま…。本当のナ・ボンソンは超弱気女子なのですが、憑依している幽霊のシン・スネは自由奔放で天真爛漫。シン・スネが憑依しているナ・ボンソンは、体はナ・ボンソンだけど意識はシン・スネ。当然周囲の人たちは、人が変わったようなナ・ボンソンを不思議がります。「いやいや、さすがにやりすぎでしょ。ちょっとは元キャラ考えて行動してやりなよ」と苦笑いが出てしまいます。
処女のまま死んだことが心残りで成仏できない幽霊シン・スネは、初体験を済ませれば成仏できると思い、陽気男(幽霊とスキンシップしても失神しない男)を探しているのですが、アクシデントからシェフが探していた陽気男だと気づきます。さあ、ここからナ・ボンソンに憑依中のシン・スネの猛アタック開始です(笑)。シェフへの迫り方がストレートすぎて笑っちゃいます。別に付き合っているわけでもないのに、一回やろうと迫りまくり。俺様キャラのシェフも圧倒されてタジタジ…。いやらしさもドキドキも全くあったもんじゃありません。このあたりになると幽霊シン・スネのキャラにも慣れてきて、行動がかわいく見えてくるんですよね~。シェフの心情もしかりで、明るく前向きで物怖じしない幽霊シン・スネが憑依しているナ・ボンソンがだんだん気になり始めます。

7話・8話

シェフの風邪がうつり、高熱で倒れたナ・ボンソン。そのおかげで幽霊シン・スネはナ・ボンソンの体から離れることができたのですが…、ナ・ボンソンは憑依されていた間の記憶が全くなく、知らない間に2週間が経過していたのです。ああ~そういう設定ですか~。憑依されてる間に、シェフにガンガン迫ってたことは、本人は記憶にないのね~。(こりゃ大変だわw)

9話~12話

この間もほぼシン・スネが憑依したままストーリーが進みます。このあたりになってくると、シン・スネはナ・ボンソンの体から自由に出入りできるようになっています。そして相変わらずぐいぐい迫られるシェフは、幽霊シン・スネが憑依しているナ・ボンソンに惹かれていきます。そんな時、レストランのスタッフと行った研修旅行で、二人の距離をググっと近づけるアクシデントが起こります。旅行先で冷凍倉庫に閉じ込められてしまったナ・ボンソン。幽霊シン・スネのおかげでシェフやスタッフに助けられるのですが、シェフはナ・ボンソンを心配するあまり激高します。これをきっかけに、シェフは自分の気持ちにはっきり気付きます。

 

何度も見ちゃう:タオルを引っ張ってキス

濡れてしまったナ・ボンソンをシェフが拭いてあげているとき、シェフはタオルをひっぱってナ・ボンソンにキスをします。
いや、いや、ちょっと待って。憑依中の意識はシン・スネで、ナ・ボンソンの記憶には残らないのでは?シェフはナ・ボンソンにキスしてるつもりだけど、幽霊シン・スネの記憶にしか残らないじゃないの…。と、思いきや、カメラが引いていくとキスしている二人の後ろに、複雑な表情を浮かべ二人を見ている幽霊シン・スネの姿が。
あれ?どうしてナ・ボンソンの体から離れたの?その表情…、幽霊シン・スネもシェフのことが好きになっちゃってるの?ああ、シェフのことが好きだからナ・ボンソンの体から離れたのね。シェフがキスしたのは、自分じゃなくナ・ボンソンだもんね…。
セリフは入らないけど、ちゃんとシェフとナ・ボンソンのシーンになっていて、尚且つ幽霊シン・スネの心情も表している、技のきいたちょっぴり切ないシーンです。

13話

何度も見ちゃう:シェフの告白
とうとうナ・ボンソンに告白したシェフ。ここは憑依されていない素のナ・ボンソンです。戸惑いと緊張でしゃっくりをし始めたナ・ボンソンを抱きしめるシェフ。「かわいい奴めっ♡」と言っているシェフの声が聞こえてきそうです(聞こえないけど…)。シェフだって緊張しながら告白したのに、ナ・ボンソンがはっきり返事をしないものだから、
「付き合ってみよう」
「もう俺の好きにする」(俺様キャラ炸裂!)
「お前も俺が好きだろ?」(そりゃ、そう思うわな。あんなに迫られたんだからw)
と、たたみかけます。そしてやっとナ・ボンソンが「ネ~、シェフ」と一言。この甘えた感じの言い方がかわいい~。だけど、あざとさもぶりっ子っぽさも感じないんですよね。純粋にかわいいです。

14話~16話

シェフを本当に好きになってしまった幽霊シン・スネはナ・ボンソンを騙しているようで申し訳ない気持ちになります。シェフはナ・ボンソンだと思っているけど、中身は幽霊シン・スネ。はて、シェフが好きになったのはどっち…?何だかシェフと幽霊シン・スネのラブストーリーのような気にもなったりして、見ているこっちも困惑ぎみになります。
ところでどうしてシン・スネは死んだのか?幽霊シン・スネは自分が死んだときのことが思い出せません。この世に未練を残しているので成仏できずにいるのですが、死んでから3年以内に昇天しないと、悪霊となって人間に取り付き悪行を重ねることになってしまうという設定。幽霊シン・スネは生前の記憶を徐々に取り戻し、自分が自殺したことに気づくのですが、どうも腑に落ちないのです。ここから死の真相に関わるサスペンス要素が強くなってきます。

17話・18話

何度も見ちゃう:シェフが誤解を誤るシーン
ナ・ボンソンとスッタフの仲を誤解して嫉妬したシェフが、ナ・ボンソンに花束とペアリングを贈って誤ります。素直によろこぶナ・ボンソンを見て、
「かわいい奴め」と肩を抱くシェフ(今度はホントに言ったw)
「こんなに(お前に)ハマるとは」
「お前のせいでどうにかなりそうだ」
「思ったより俺はお前のことが好きみたいだ」
俺様キャラのシェフが、どんどんナ・ボンソンに惹かれていく感じがよく出てます。シェフ、素直で可愛い♡ 嬉しそうにはにかむナ・ボンソンがまた可愛すぎ…。

 

何度も見ちゃう:シェフがナ・ボンソンを励ますシーン

シェフからレストランの客に出す料理を作るよう言われたのですが、未熟な自分ではレストランの評判を落とすことになるかもしれないと自信のないナ・ボンソン。そんな彼女を「十分やれるはずだ」とやさしく励ますシェフ。「できるな?」とナ・ボンソンの顔を覗き込むシェフは、子供に言い聞かせているようにやさしい。不安そうに頷くナ・ボンソンがまたまた可愛い。ホント、こういう仕草や雰囲気の出し方が上手です~。

 

何度も見ちゃう:ナ・ボンソンの頑張りをほめるシーン

シェフは、料理の評判もよかったナ・ボンソンの頑張りを褒めます。
「(料理人として)いいスタートを切った。えらいぞ」と言って頭をナデナデ…。子犬をあやしてるみたいにシェフの表情がやさしい~。

 

もう、この辺りは何度も見ちゃうシーンのオンパレードで、ニヤニヤが止まりません。しかしストーリーはここから少し色味が変わってきます。

 

19話~21話

生前、好きだったチェ警長が自分の死に関係しているのではと疑う幽霊シン・スネ。チェ警長が、自分の妻でありシェフの妹であるウニのひき逃げ事件の真相を隠蔽しようとしていることを知った幽霊シン・スネは、このことをシェフに打ち明けます。そしてついに、自分の死は自殺ではなくチェ警長に殺されたのだということに気づきます。
にこにこと親切な警官だったチェ警長が、無表情でシン・スネを殺めるシーンはちょっと怖い…。

 

22話~23話

チェ警長に連れ去られ、監禁されてしまったナ・ボンソン。チェ警長は何年も前から、自分が気付かないうちに悪霊に取り付かれていたというのです。

 

何度も見ちゃう:チェ警長の車から逃げるシーン

手を縛られたまま、車から飛び出したナ・ボンソン。助けに駆け寄ってきたシェフに

しがみつきながら大泣きします。
ただそれだけのシーンなんだけど、わんわん泣いてる姿が何だかかわいいんだよね~。

 

24話(最終話)

初めて出場した料理の大会で入賞し、副賞の海外留学のチャンスを手にしたナ・ボンソン。シェフは留学するナ・ボンソンが心配で、さびしくてしかたない。
そして2年後、留学を終えてナ・ボンソンが帰国します。

よくありますよね、~それから〇年後・・・~っていうパターン。私はあんまり好きじゃないんです。そこまで引っ張って盛り上げてきた感情が一度リセットされてしまうような気がするので…。再会して、〇年前の気持ちをさらにもっと引っ張り上げる演出がないと気持ちが落ち着いちゃうんですよね。
この作品もハッピーエンドなんだけど、ナ・ボンソンが帰国してから最後までがあっさりしすぎで物足りない感じでした。シェフとの再会シーンも感動が薄い…。一週間ぶりに会いました、くらいの感じ(笑)
ラストを端折ってさっさとハッピーエンドで締めたって印象で、最後の最後でちょっと残念感が残りました。


出演してる俳優さんや女優さんのビジュアルって大事じゃないですか?自分の好みに合わない俳優さん女優さんだと、せっかくいいセリフでも心に刺さり込んでこないというか…。まあ、これは完全に個人の好みの問題ですけど(笑)。
この作品は、全体的にパク・ボヨンが演じるナ・ボンソンの可愛さが光ってました!